今週のお題『引っ越し』 涙の引越し
今週のお題「引っ越し」
わたしは
いろんな仕事をしてきましたが
留学からの帰国後、英会話学校に中途で入社しました。
初めて転勤命令が出ました。
地方です。全く土地勘のないところへ。
実家から出ることになりました。
留学から帰ってきて実家で暮らしたのも
束の間、また行くのと悲しそうな母を後目に
荷物をコンパクトにまとめ
当時の彼(この彼が今は旦那さんです)と妹が
日曜日に引越しを手伝ってくれることになり、新しい住まいとなる手狭いハイツで夕食を囲むことになりました。
楽しい時間はまたたく間に過ぎ、
彼が『そろそろ行くわな。明日からみんな、
仕事やし。
気をつけてよ。ちゃんと戸締まりしーや』
妹『おねーちゃん。荷物の整理はまた明日にして
今日はゆっくり休んでね!』
時計を気にしながら
いつまでもいてほしいという、叶うわけの無い
我儘を押し殺し
『今日はありがとうー!また連絡するね!』
と涙を必死に堪えながらそう答えるのが
やっとでした。
車が見えなくなると
ハイツに駆け込み、
さっきまで
あれだけ楽しかった空間は
時計の音が聞こえるほどの静寂の中で
わんわん泣いてしまったのを今でも思い出す、
少しビターな思い出の一つです。